ご挨拶

代表 安藤 立美
平成24年から29年まで東京都副知事を務める。

「東京ホームレス就業支援事業推進協議会(東京ジョブステーション)」は、平成17年「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」に基づく就業支援事業を実施するための受け皿として、東京都、特別区、経済団体、労働団体等を構成員として設立されました。ホームレス対策にとって、就業支援が最も大切だという考えから、民間企業等から幅広く仕事を集める仕組みを作り、就業機会の確保・拡大を図ることを目的としております。
国や地方公共団体等の施策の浸透等により、ホームレスは3,824人(令和3年、全国ベース)、平成15年のピーク時の約13%と大きく減少してまいりましたが、現在、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、雇用のミスマッチが顕在化するなど、ホームレスの就業は厳しい状況におかれております。(令和2年度の当協議会の就業実績は例年の半数近くに留まります)
当協議会としては、こうした状況に対応するため、ホームレスのニーズにマッチした多様な求人案件を獲得することに注力してまいります。また、当協議会は、令和2年度から「日雇労働者等技能講習事業」(国受託事業)を実施しております。本事業を積極的に活用して、ホームレスの就業能力の向上を図り、求人側のニーズに適合した人材の紹介を実現したいと考えております。
ホームレスにとって、「就業による自立」を促すことが重要な支援であるという、当協議会設立の趣旨をご理解いただき、ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。